濫用方法(静脈注射)
前ページで紹介した方法で得た塩酸メチルフェニデートの粗結晶を、静脈に注射するリタラーも少なからず存在する。
この方法は、人体に有害なメタノールが完全に揮発していなかったり、不衛生な注射器や針による害が懸念されるが、最も効率的、且つスピーディーにメチルフェニデートを摂取する方法として有効である。
必要な道具
- 注射器
一般的に、注射針がシリンジと一体になった注射器(テルモ社マイジェクター、ニプロ社マイショットなど)を使用する者が多く、これは注射器の構造上の理由から、薬剤のロスが発生せず、また針が細身で皮膚や血管に与えるダメージを抑えられるというメリットがあるからだ。
しかし、一般的にマイジェクター(通称オレペン)は、インスリン自己投与用等として、医療機関から購入する場合以外は、その入手先は特殊なルートしか無く、価格は1本あたり500円前後と高価である。
また、その針の細さのために、薬剤や血液が詰まりやすいというデメリットを併せ持っている。
一体式以外の注射器を使用する場合でも、シリンジは0.5〜1.0ml、針は27〜29Gを使用するケースが多いが、18Gの太い針で果敢に挑む者もおり、これは個人の好みによって左右される。
粗結晶をさらに乳鉢で磨り潰し、微細な粉末にすることにより、注射器が詰まる原因を減らすことが出来る。
摂取方法
- シリンジ内に適量の塩酸メチルフェニデートを投入する。
- 精製水や生理食塩水、場合によってはミネラルウォーターやスポーツドリンクを注射器で吸い上げる。
- シリンジを爪で弾いたり、内筒を軽く上下するなどして粉末をよく溶かす。
この際、覚せい剤使用の経験から、薬剤が飽和状態の高濃度溶液を作り、それを血液で溶くことを好む者もいるが、塩酸メチルフェニデート粗結晶の場合、これが溶け切らず注射器を詰まらせる原因となることがあるので注意を要する。 - 駆血帯やゴムバンドなどで、注射予定部位より上を縛り血管を浮かせる。
- およそ10〜30度の角度で針を血管に刺す。
- 針が血管内に入ったら針の角度を浅く構え、血管に沿わせて進める。
- 軽く内筒を引いてみて、血液がシリンジ内に流入してくるようであれば穿刺成功である。
- 駆血帯を解き、内筒を押し込んで薬液をゆっくりと血管内に注入する。
この際、痛みを感じるようなら、血管から外れている可能性が高いので、内筒を引き上げて血液が流入することを再確認した方が良い。
そのまま注入を持続すると、効果が見込めないばかりか、コブやアザの原因となる。
- 注入途中で内筒を引き、血液を吸い上げてシリンジ内で薬液と溶け合わせるようにして、再度注入する「押し引き」の繰り返しを好む者も多く、この行為自体が快感となっている場合もある。
通常であれば、注入中に「押し引き」をせずとも、塩酸メチルフェニデートの効果は速やかに現れる。
「押し引き」をすることにより、シリンジ内の薬剤が血液の温度よって溶け、ロスを抑えられる点は有意である。
メチルフェニデートが血流に乗ると「ハッピータイム」は速やかに開始する。
この「ハッピータイム」は、メタンフェタミン(覚せい剤)の作用にはほど遠いが、シナプス間隙のドパミン量が増加することによって、覚醒作用や爽快な気分が生じる。この効果は数時間持続する。
注意
ここで紹介した方法は、純度の低いメチルフェニデート粗結晶と添加物を血管内に摂り込む危険な方法である。
また、衛生面でも十分な対処がなされず、そのために肝炎や敗血症を患う場合がある。
あくまでも知識として捉え、興味本位で実行しないことが一番の安全である。
